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【肥満治療】ウゴービの保険適用によってGLP-1限定出荷解除か?

薬太郎
薬太郎

肥満症治療薬としてウゴービが保険適用となりました。今までさんざんトルリシティやオゼンピックが適用外使用でダイエット目的で使用されてきましたが、ここで肥満症治療薬がしっかりと保険適用となったことでGLP-1製剤の流通も安定してくるかもしれません。

GLP-1製剤とは

GLP-1製剤はアメリカドクトカゲの成分からヒントを得て作られたものです。

アメリカドクトカゲ - Wikipedia

自然な血糖低下を促す作用があり、DPP-4阻害薬はそのGLP-1の分解を阻害してGLP-1を増やしますが、GLP-1製剤は直接GLP-1を上げ、血糖低下を促します。

これらを用いることによって糖尿病治療はもちろんのこと、肥満症にも効果を発揮しています。

GLP-1製剤をダイエット目的に使う問題点とは

GLP-1製剤は元々糖尿病治療薬として使われていたのですが、ダイエットにも効果があるということで適用外でしかも保険外でのダイエット治療に使用され、それによって市場の流通が制限され、糖尿病治療の現場に大きく悪い影響を与えてきました。

ウゴービが保険適用となったことで肥満症は肥満症で、糖尿病は糖尿病で治療できるようになったので今後はしっかりとGLP-1製剤の在庫を確保できるかと思います。

ウゴービ皮下注について

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添付文書中の効能または効果

肥満症ただし、高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。

・BMIが27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する

・BMIが35kg/m2以上

わかりやすく説明したウゴービの肥満抑制効果

食べ過ぎの予防

食欲は脳の視床下部でコントロールされています。

血糖値が上昇すると、視床下部にある満腹中枢に伝えられ、食欲を抑える指令が出されます。

食欲抑制の指令が脳に伝えられることにより、満腹感が生じて食べ過ぎの予防につながります。

満腹感が得られる

ウゴービは、胃のはたらきを抑え、消化のスピードを緩やかにします。

胃の中に入った食べ物が長い時間胃の中に留まることで、満腹感を得られる時間が長くなります。

少量の食事でも満腹感が得られやすく、自然に摂取カロリーを抑えることが可能と考えられます。

代謝を向上させる

体には余分なエネルギーを脂肪として蓄えている白色脂肪細胞と、余分なエネルギーを熱にかえて放出する褐色脂肪細胞があります。

ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変え、基礎代謝を向上させて脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。

薬太郎
薬太郎

ウゴービは肥満症にかなり期待できる薬ではあります。流通制限などが落ち着いたら積極的に使って欲しいと思います。

添付文書上の用法及び用量

通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として0.25mgから投与を開始し、週1回皮下注射する。

その後は4週間の間隔で、週1回0.5mg、1.0mg、1.7mg及び2.4mgの順に増量し、以降は2.4mgを週1回皮下注射する。

なお、患者の状態に応じて適宜減量する。

オゼンピックとの違い

成分が同じオゼンピックと何が違うか説明します。

オゼンピックは1.0mgまでしか増量しませんし、効果が十分であればその用量で様子を見ます。

ウゴービに関しては、2.4mgまで増やしていき適宜増減します。

初期投与量0.25mgと4週間間隔のところは同じです。

ウゴービの方が使用量が多いため副作用を検討したほうがいいのかもしれません。

ウゴービに起こりやすい副作用

薬理的な観点から消化器系の副作用が5%以上出ています。

便秘・下痢・悪心・嘔吐など消化器症状が出たら一旦様子みた方がよさそうです。

薬太郎
薬太郎

使用量が多ければ副作用のリスクは上がるはず。そもそもアメリカ毒トカゲの毒をモデルにした薬なので一歩間違えれば毒になるでしょう。

まとめ

  • GLP-1製剤は肥満症にも効果がみとめられた
  • GLP-1製剤はダイエット目的での使用により本来の糖尿病治療の現場に影響を与えた
  • ウゴービが発売されて肥満症の適応を取っているので今後オゼンピックやトルリシティの流通が安定する
  • ウゴービは極量がオゼンピックに比べて大きいので副作用に注意する
プロフィール
この記事を書いた人
薬太郎

現役薬剤師、管理薬剤師。

グループ病院にて5年勉強。
100床程の病院にて医薬品安全管理責任者
感染対策委員会や医療安全委員会にも携わる。
その後、調剤薬局で様々な店舗を経験。

薬剤師以外の方が作っている転職サイトが多いため、転職の現場に沿った内容を伝えていきたいと思います。

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