こんにちは、タカシです。
今日は薬剤師としてカウンセリングを用いる基礎中の基礎、「傾聴」について伝えていきます。
カウンセリングをするにあたってこの「傾聴」が100%完璧にできていないと、そもそもクライアントである患者様からの信頼を得ることができません。
逆にこの傾聴ができているだけですぐに信頼を得て、カウンセリングを導入しやすくなります。
当然ですが、「はい、はい」と言いながら話を聞いてくれない人には心開かないですよね?
反対に、「そうなんですね〜、それは大変ですね」と的を得て聞いてくれる人にはなんとなく信頼してしまいますよね?
傾聴の如何によってカウンセリングの勝敗が決まってしまうのであります。
では傾聴ってただ聞けばいいの?って考えるかもしれませんが、コツがあります。
それは、「感情に寄り添う言葉を投げかける」「感情の入った言葉をオウム返しにする」ということです。
人っていろんなことを話しますが、その内容の端々には感情が散りばめられています。
人は感情の生き物なので、理性では食事に気をつけたほうがいいとか薬をしっかり正しく飲んだほうがいいとか規則正しい生活がいいとか
わかっているけどそれが感情によってできません。
今日はだるいから嫌だとか、なんとなくむしゃくしゃしたからお菓子を食べてしまうとか、血圧血圧うるさく言われたくないとか、さまざまな感情を交えて生きています。
感情を吐き出す場所はこの世の中にはなかなかありません。
キャバクラのお姉さん
スナックのママ
ホスト倶楽部のお兄さん
なんかは感情を吐き出す場所としてうってつけのところなのかもしれませんが、こういうところへ行っていない人が大半です。
みんないろんな感情を抱えて、それを聞いてくれる人が誰もいない中で悶々と過ごしているわけです。
井戸端会議やママ友の会話を見ているとわかりますが、みんな自分の言いたいことだけ言っているだけ聞きたいことを聞いているだけであって、誰も他人の感情には共感していません。(共感しているふりはあるけど)
そんな中、自分の感情が入ったその文言をオウム返ししてくれる人がいたら、
その人は自分のことわかってくれるんだーもっと話そう!となるはずです。
そう、人が一番聞いてほしいところは人の感情について聞いてほしいのです。
その感情言葉の裏には分類できる感情が入っております。
具体例を示します。
①患者さん「今日は血圧が高くて嫌になっちゃう」だったら、
この嫌になっちゃうというところが気持ち言葉になるのでそこに気持ちを交えてオウム返ししてあげます。
薬剤師「血圧が高くて、嫌になっちゃうんですねー。」とか
②患者さん「なかなか血糖が下がらなくてね。私は食事とかすごく気をつけて頑張っているんだけど・・・」だったら、
すごく気をつけて頑張っているんだけど・・・に感情が入っているのでそこを中心に考えて、
薬剤師「すごく気をつけて頑張っていらっしゃるんですね。」とか
といった風にオウム返しをしてあげると多くの人は、
「あ、こいつかなり俺の(私の)ことわかっている!」って思います。
カウンセリングの第一歩はこの傾聴のスキルであり、傾聴というのは感情言葉をオウム返しをするということになります。
感情言葉は裏に感情が隠されているのでカウンセリングはこの感情言葉を紐解いていくことになります。
①だったら、嫌になっちゃうというのが、
怒り:頑張って色々やっているのに血圧が高くてどうなっているんだ!
悲しみ:いろんなこと試したのに血圧が高くて何をやったらいいやら。
不安:このまま血圧が高くなっていくとどうなるんだろう。
という感情に分類されるはずなので、ここからさらにカウンセリングへ移行していきます。
ちなみに、カウンセリングはさまざまな方法があるかと思いますが、私はヘルスカウンセリング学会の主催するセミナーを受けていたのでそれに沿った内容となります。
とてもわかりやすく、実践的なセミナーでした。しっかりと習得するまでには少し時間がかかりますが、おすすめです。
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