そもそも薬剤師に向いているのかどうか。
こんにちは、タカシです。
あなたはそもそも薬剤師に向いているのかどうかを話していきたいと思います。
私は仕事で壁にぶつかったときなんかに、特に薬剤師に向いていないんじゃないかと感じたことは多々あります。
しかしそれは壁なのか向いていないのかはよくわからなかったのでそのままなせることをやって取り組んでいました。
若い時はそうやって苦手なことも克服していってもいいですが、そもそも自分が向いているのかどうかは考えはあるかもしれません。
基本的に薬剤師に向いていない条件は以下の通りだと思います。
・ミスが多い人
・注意力が少なく見落としが多い人
・人とのコミュニケーションに問題がある人
・さまざまなことを順序立てて考えたり、整理できない人
・同時にいくつものことを考えることができない人
・化学や数学、英語などの勉強が苦手な人
そもそも薬剤師というのはお医者さんの処方に対してのミスだったり他のお薬との相互作用や患者さんの状態に合う合わないをチェックする人です。
なのでそもそもミスが多い人は薬剤師に合いません。
また、処方箋や日々の業務において細かいところのミスに気づかないと後で重大なことになることもあります。なので注意力が少ない人はこの仕事に向いていません。
薬剤師というのは昔は何やっているかわからない存在でしたが、最近は特に患者さんとのコミュニケーションスキルや、医療職種間のコミュニケーションを求められることが多いです。
なので全く違う環境の人とあいさつしてコミュニケーションを取っていったり、患者さんについて話し合う機会が必要であるし、薬局内でも阿吽の呼吸で事務さんと関係を作っていかなければなりません。
コミュニケーションスキルもこれからは重要です。
薬剤師をやっていると処方箋を見た瞬間にやらなければならないことをいくつも考えるスキルが必要です。
・薬が足りない→小分け?、発注?、欠品分は郵送?
・薬の用法が間違っている→疑義照会
・子供の体重に対して薬の量が多すぎる→疑義照会
・患者さんが苛立っている→お薬に時間がかかることを説明しなければ
・A薬はジェネリックを使い、B薬はジェネリックがないので先発を使うと事務さんに伝えないと
処方箋を見た瞬間にいくつもやることをもれなくすぐに判断し、手順を追って手際よく処理しなければなりません。
このスキルがとても大変です。
もしこの一つでも抜けた時に、やり直しなどが発生し、さらに患者さんを待たせることになります。
患者さんに説明する内容もどれくらい時間がかかるかとかある程度のものを見通せないとどれくらいでできるのか、郵送になるのかすらも話すことができません。
疑義照会も一つだけのことが多いですが、そうでないことも多いです。見落としなく全て一回で聞き切らなければなりません。
ジェネリックに変更するものとそうでないものと患者さんの希望や薬局の在庫と照らし合わせて事務さんに伝えていかなければなりません。
自動的にある程度事務さんが判断できるルールになっていればいいですが、そういう体制を整えていない薬局も多く存在します。
なのでこの煩雑な業務をこなせる人でないと薬剤師という仕事に向き不向きを感じてしまうことでしょう。
あとは、そもそもお薬って化学物質なので化学が苦手な人はまず薬剤師になれないと思います。
薬剤師になってからも毎年のように新しい薬が出てきて、さらに新しい機序の薬もどんどん出てきます。
がん治療も昔と比べて随分変わってきています。
数学に関しては、別に微分積分がたくさん出てくるようなことはありませんが、薬物の血中濃度や半減期の計算の時に指数とか対数とかの計算が出てくるのでそれくらいの数学は現場でも使うことがあります。
英語に関してはアレルギーがあると文献とか読む時に苦労するかと思います。
別に英会話する必要はありませんので、ある程度読める状態になっていれば、薬品名は日本語の薬品名と同じなのである程度の英語ができれば問題ないです。
以上、ここまで薬剤師に向いていない人リストを話してきましたが、
結局自分が思うには、薬剤師免許取れればどんな人でも向いていると思っていいと思います。
というのは、確かにおっちょこちょいの人とかは向いてないなーとか、事務さんから怒られているなーとか思いますが、他に魅力的な点があったりもして人間様々な人がいていいかと思います。
ダイバーシティなんていいいますけど、職場によってはミスが多くても周りがカバーしてくれるからむしろ学術面が強いあなたはいてほしいと思われるとこもあるだろうし、化学とか苦手で勉強会ついていけない・・って人でも普段の仕事はテキパキこなせていれば、そこを重宝されるだろうし。
向いている向いていないを考える前に、なってからいろんな職場を見てみるのもいいと思います。
漢方薬局なんかは例えミスをしても患者さんが死ぬわけではないし、むしろ病気をしている患者さんの気持ちに寄り添える人の方が向いていると思います。(だからと言ってミスしていいわけではありませんが)