こんにちは、タカシです。
傾聴の回では、傾聴がカウンセリングの基礎になるとお話しました。
今度はカウンセリングの中で使われる感情について話していきたいと思います。
感情には以下の大枠があります。
・喜び
・怒り(自己嫌悪)
・悲しみ
・不安
・辛い
それぞれの大枠は以下の通りの感情を含んでいます。
・喜び
達成感、感動、期待、明るい
・怒り(自己嫌悪)
激怒、許せない、ありえない、自分が嫌い、自分が許せない
・悲しみ
悲しい、ガッカリ、残念、
・不安
どうしよう、心配、不安、どうなるかわからない
・辛い
辛い、ずっと我慢している、もう限界
傾聴をしていくことでこれらの感情に当てはめていくことになります。
下にある感情に関する言葉からその感情を分類して行きます。
具体的に話しますと、傾聴の回での血圧が高い患者さんの場合、
嫌になっちゃうというのが、
怒り:頑張って色々やっているのに血圧が高くてどうなっているんだ!
だったとします。
その場合はこの頑張って色々やっているのに血圧が高くてどうなっているんだ!という怒りの感情に対してケアしていきます。
怒りというのは何か当然起こるべきものが起こらない、なされるべきものがなされない時に起こる感情です。
血圧が絶対に下がる行動をしているのにそれが行われていない、そういう状態なので怒りというものが発生します。
ただしこれも感情なので、一時的なものです。
カウンセリングの流れでしっかりとこの感情をケアしてあげたら患者さんのこの怒りも収まり、どういう行動を取ればいいかということへ焦点を変えることができます。
まずはこの怒りに傾聴してもう少し怒りの内容を細かく聞いていきます。
具体例①患者さん「今日は血圧が高くて嫌になっちゃう」だったら、
この嫌になっちゃうというところが気持ち言葉になるのでそこに気持ちを交えてオウム返ししてあげます。
薬剤師「血圧が高くて、嫌になっちゃうんですね。」とか
というのは傾聴の回でお話しました。
次は、「血圧が高くて、嫌になっちゃうんですね。」とオウム返しした後にどうなるかです。
患者さん「そうなんだよ、食事気をつけたり、運動しているのに血圧が上がって困るんだよ」
ここで、薬剤師であれば、食事の内容だったり運動の内容だったりを聞いて行っても良いのですが、カウンセリングをするのであれば、ここで感情を焦点にして聞いてあげます。
ここでは感情が「困るんだよ」に入っているのでこの困るんだよに感情を入れて聞き返してあげます。そうすると本音が出てきやすくなります。
薬剤師「食事気をつけたり、運動をしているのに血圧が上がって困るんですね」(困るんですねに共感した聞き返しを行う)
患者さん「そうなんだよ、会社にも血圧のこと言われるし、カミさんにも言われるし。自分では気をつけているつもりだし薬だってしっかりと毎日飲んでいるんだよ!」
それから患者さんは本音とか秘めていたもの全てを吐き出すように話し始めます。
これらを傾聴して、感情をあらわにしてから自我欲求を確認していきます。