こんにちは、タカシです。
今日は一包化について解説していきます。
患者さんでヒートからうまく取り出して飲むことができない人や、数が多くて間違えそうな人には一包化といって、分包機で用法ごとにまとめて分包しています。
この一包化は一昔前は面倒臭いから断る薬剤師も多かったのですが、最近は患者メリットが高いのでどこも積極的に行っていると思います。
門前の忙しい薬局なんかはいまだに時間がかかるからとか断る理由を探している人もいますが、基本的にやってあげるのが薬剤師の意義だと思います。
ただし分包したらいけない薬もあるのでそれはヒートのままかできればホチキスして止めてあげるのがいいと思います。
一包化作るときはミスがかなり出やすいので注意が必要です。
自動錠剤分包機が入っている薬局であればかなりスムーズにいくつも作っていけるのですが、それが入っていない店舗は手作業が多くなるので負担が大きくなります。
日数も14日とかわかりやすい日数ならいいですが、49日分とか長期処方とかになると分包機の分包数をオーバーしてしまうので何回も入れて間違えそうになります。
特にやりやすいやり方というのは思い浮かばないですが、とにかくミスしないように何回も確認してから分包機のスタートボタンを押すことでしょう。
一回分包してしまうと今度はバラしたりするのがものすごく手間になるので最初のスタートボタンを押す前に本当に合っているのかどうか、入れ間違えはないか、足りないものはないか、などを確認していきます。
そうやって確認して正しく分包しても分包機の不具合で薬が落ちてこなかったり、一つ隣の袋に飛んでしまっていたりと不具合が出るものです。
外来調剤ではこの時にわざわざきれいに巻き直したりもするのですが、在宅で訪問している場合なんかはこれをわざわざ巻き直さずにセロテープなどで直します。(外来ではきめ細かさが求められます。)
いちいちきれいにしていたらキリがないし、他の職種ではこのセロテープとかあまり気にしてなく、むしろしっかりと分包されていればそれで良いという感覚です。
外来調剤の時は結構きれいに出したりとか丁寧さにこだわる方が多いと思います。
しかし、病院に勤めた経験がある方はわかると思いますが、丁寧さとかサービス追求より医療としてのサービスの方が重要です。
つまり、きれいにお薬を束ねて丁寧な言葉で一包化を断ってヒート調剤する薬局より、セロテープで補修しようとも一包化を断らずに患者さんの医療的なメリットを考える薬局が優れているということです。
ただし、ある程度しっかりしている方で色々気になってしまう患者さんには個別対応をしてもいいとは思います。
ご高齢になってくると大量にあるお薬を間違えずに飲むということが苦痛で仕方なくなってきます。
一包化を提案してあげてとても感謝された時はなんとも言えない仕事のやりがいを感じるものです。
ぜひ一包化を断らずに、むしろ提案する薬剤師であってください。