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調剤の基本1 処方監査

調剤の基本1 処方監査


こんにちは、タカシです。
今日は処方監査について話していきたいと思います。

まず処方箋を最初に受け取ってすることは処方監査です。

処方監査で一番最初に見るのは、処方箋の有効期限とドクター印があるかどうかもしくはサインがあるかどうか。

偽物の処方箋ではないかどうかです。

偽物の処方箋はほぼ100%向精神病薬です!

大体ハルシオンとかマイスリーとかサイレースとかでしょうか。


偽造処方箋は情報が地区薬剤師会から提供されていますが、なんかおかしい?という感覚は持っていただいてほしいです。

あとは有効期限が特に記載がない場合は処方日を含めて4日以内です。

大体処方日の次の日から数えて4日だと思ってくる人が多いです。

しっかりとそのことを説明してから疑義照会してあげてください。
処方期限延長できなかったらごめんなさいしてあげてください。

 


次に確認するのは、保険番号が入っているかどうか。
保険番号が12で始まるなら生活保護なのでそのあと保険証の確認はしないように。
生活保護の方は生活保護を受給しているという負い目がありますのでそのことを出来るだけ口にしないように、保険証があるかどうかとかも聞かないのが良いでしょう。

 


生活保護には色々と種類がありまして、生活費に関しては仕事で賄っているけど医療に関しては生活保護を受けているという方もいます。
一概に「働いていないやつ」とは限りませんので、変な感情を持つのはやめましょう。

 


保険番号が入っていない人は事故の可能性や保険証忘れや保険証の申請中の方なので自費会計になることが多いです。


一旦自費でいただいて後日支払いもしくは後で来るから最初から支払いは保険適応のままか、事務さんと相談してください。

次に確認するのは、処方箋に載っている薬があるかどうか。

ジェネリック確認をしないといけないのでジェネリックか先発かを確認した上で揃うかどうか。


揃えばいいのですが、近隣から小分けしたり、発注して時間を要するなら患者さんに時間がかかる旨を説明しましょう。
調べるのに10分以上かかる場合も患者さんにちょっと揃わない薬がありますので、と断って調べる時間をいただきましょう。

この後に薬学的に正しい処方箋かどうかを調べる「処方監査」をしていきます。

処方監査は処方箋の内容が適切なものかどうかを確認します。
これをはじめに行わないと、患者さんを後から待たせることになったり、不備のある状態でお薬を渡してしまうので注意が必要です。

まずは処方薬の用法・容量が適切かを見ましょう。

添付文書通りかどうかを確認しますが、ちょっとおかしくてもそれが医療で常識的なものであるかを確認します。つまり適用外使用ということです。

サワシリンカプセル 250 8Cap   1日1回 13時   1日分

rikunabi-yakuzaishi.jp



こういう例に関しては、保険でも通りますので疑義照会は必要ありません。

添付文書を見てそれから違うから絶対問い合わせということではありませんので注意が必要です。

もし適用外でもなく、処方に不備があった時には疑義照会を行います。

処方箋に載っている薬の中で相互作用があるかどうかを確認します。

お薬手帳との相互作用や、他の病院との薬との相互作用は監査や投薬の時に回していいと思いますが、処方箋内の薬同士の相互作用は最初の処方監査の時に確認してほしいです。

ここで問題があれば疑義照会をピッキングしながら行えます。

 

以上、処方箋を受け取ってからピッキングするまでに行うことになります。

結構やることが多いと思いますが、一番重要なことになるかと思いますので体に染み込むまで行なってください。