調剤の基本2 ピッキング
ピッキングについてはある程度そこの薬局や病院のローカルルールがあるのでそれに従って行ってください。
要するに、処方箋に書いてある数を揃えるだけではあります。
ピッキングには要領があると思いますが、私が思うには出来るだけ動く距離を減らしたピッキングが一番早いと思っています。
まずは調剤棚に立って、その位置から届く錠剤全て取ります。
棚上であろうが、下であろうが、その位置で取れるものを全てとってしまいます。
その後別の薬のある場所でそれをとってというような感じで行っています。
ピッキング表というのが出るところもありますが、ピッキング表になっていると取りやすいと思います。
やはりこれも移動距離を少なくしている感じですね。
昔ゲームでAge Of Enpireという国を作って他国と戦うゲームがあったのですが、
そこで農民にいかに効率よく働かせるかを考える時に、出来るだけ移動距離が少なくなるようにすると最も効率よく働いてくれました。
そのゲームでは常識な話なのですが、これを応用すると薬局で一番効率よく働くっていうのはやはり移動距離が少なくする工夫ですね。
ピッキングするのに右端の棚へ行って、左端の棚へ行ってとやっている人は効率が悪いです。
そんな国作りしていたら国が発展するスピードが遅くなって敵国にやられてしまいます。
やはり場所の移動が最小限で、一つの場所で取れるもの全て取って次の場所へ移動。
あとは何人も働いているのでその人たちとスペースを譲り合ってスピーディに行動するのが必要でしょう。
薬局内でよくこのAge Of Enpire理論(勝手に作りました)を知らないで動いている人の多いこと。
本当にあっち行ったりこっち行ったり働いている風にやることが頑張っているふうに見えるのでしょう。
頑張っている風に見えるより、実際に早く効率よくピッキングする方が薬局として価値はあると思います。
そしてこれは薬品が納品されて棚に戻すときにも効果を発揮します。
本当に納品された薬を棚に戻す時に右行ったり左行ったりしている人が多いこと。
薬品の位置はある程度頭の中に入れて、この棚にあるものは全てそこで入れきり、次の棚へ移動するという習慣をつけるだけでかなり早く薬品をしまうことができます。
毎日やることだし、同じことの繰り返しになりますので、一つ一つの作業が1秒でも早いというのはそのあとの人生を大きく変えるかと思います。
そういう工夫が必要と思います。