こんにちは!
タカシです。
今日はコーチングスキルが薬剤師にとって必要なのかどうなのかということを私の視点から話していきます。
結論から言いますと、コーチングスキルは患者指導には役立たないことが多いですが、店長や薬局長となったときにかなり役に立ちます。
詳細後述します。
コーチ・エイからの引用ですが、
コーチングをする人(コーチ)はコーチングを受ける人(クライアント)に、
・新しい気づきをもたらす
・視点を増やす
・考え方や行動の選択肢を増やす
・目標達成に必要な行動を促進する
ための効果的な対話を作り出します。ここで重要なのは、コーチがこれらを先導したり強制したりするのではなく、相手が主体性を持ちながらそれを実現するところにあります。
ということになっています。
つまりコーチングとは相手に主体性を持たせてそこから行動を意識づけるスキルになります。
このスキルを患者指導に応用するとどうなるでしょうか。
例えば糖尿病の患者さんにどうしたらお菓子を食べなくなるかを考えさせる。
どういう考えをしてどういう行動を行ってしまったかを考えさせる。
そういう気づきから行動変容し、お菓子を食べる行動を止める。
という流れになりそうなのでコーチングは患者指導に良いのではと感じてしまいそうですが、実はそうではない!と私は思います。
なぜなら、このコーチングというのはあくまで患者さんと十分な信頼関係が成り立っていてから成立するものです。
あとはコーチがクライアントに対して聞く姿勢についても、沈黙をおいたり、考えさせる場面が多いです。患者さん自ら導くのを待つ姿勢があります。
これを信頼関係が成り立っていない患者さんに行うとどうなるか?
「あなたにそんなこと言われたくない!!」
って怒り出してしまうかもしれませんね。
なので患者指導においてはコーチングスキルではなくてカウンセリングを用いるようにすると患者さんとの信頼関係が構築できて良いと思います。
病気を治す方向にするのはもちろんですが、病気になった患者さんに共感するというのも医療者の使命かと思います。
コーチングは店長や薬局長になった時に必要となる!
コーチングスキルが最も力を発揮するのは店長や薬局長になった時です。
部下の行動や目標管理に関して部下自身がその改善点に気づき、そして部下自ら行動を起こすようになる。そしてそれを店長や薬局長がサポートしたり応援していく。
上からアレやったほうがいいコレやった方がいいと命令口調で部下に言ったらいい気はしないと思います。(新人は別ですが)
コーチングをして自ら意思決定した目標を進んでもらうと、チームとしての結束も強くなり、また部下から話を聞いてもらえる上司という印象も得れるかと思います。
特に中途入社の人や、新卒採用でも2年目以上はある程度自分の意思とかやり方とかを考えているかと思います。
入ってきたばかりの人でまっさらな場合はティーチングと言ってやり方を教えるだけで良いですが、その段階を超えた場合はコーチングすることによってモチベーションを高められると思います。
そう、店長・薬局長の1番の役目は他の薬剤師・事務のモチベーションアップなのです。
コーチングはクライアントが誤っていた考えや誤ったことをしていた時はそれを訂正することもできます。
「本来こうであるけれども、それに対してどうしますか?」といった感じに聞くことができます。
このコーチングにはかなりの可能性を感じられます。
以下参照にしたコーチングの本のリンクになります。
3分間コーチ
コーチング・マネジメント
コーチングにはコーチ・エイや日本コーチ連盟などがあります。